
ロレックス公式
ロレックスを長く愛用している方であれば、「日本 ロレックス オーバーホール 料金 値上げ」といった検索をする機会も増えているのではないでしょうか。近年、日本ロレックスのオーバーホール料金は実際に値上げされており、モデルや依頼先によっては10万円を超えることも珍しくありません。そのため、費用面での不安や、そもそもどこへ出すべきかといった判断に迷う方も多いはずです。
本記事では、ロレックスの最新の料金表をもとに、正規店と技術公認店の一覧や違いについても丁寧に解説します。持ち込みと郵送のどちらが便利なのか、保証書があれば半額で受けられますか?といったよくある疑問にも触れつつ、30年以上前のモデルの修理可否や寿命の目安、さらには無料でロレックスの洗浄ができるのかどうかについても解説していきます。
初めてオーバーホールを検討している方から、維持費の見直しを考えている方まで、この記事があなたの判断材料となれば幸いです。
記事のポイント
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日本ロレックスの料金値上げの現状
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正規店と技術公認店の違い
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郵送と持ち込みの違いと流れ
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30年超モデルの修理や寿命
日本ロレックスのオーバーホール料金値上げ状況

ロレックス公式
- ロレックスのオーバーホールはどこへ出すべきか
- 最新のロレックス料金表と費用感
- 正規店と技術公認店の違いとは?一覧で解説
- 郵送と持ち込み、どちらが便利?
- ロレックスの寿命はどのくらいですか?
ロレックスのオーバーホールはどこへ出すべきか

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ロレックスのオーバーホールをどこに依頼すべきかは、あなたの目的や重視するポイントによって判断が分かれます。信頼性・品質・資産価値を重視するなら正規サポートが第一候補です。一方で、費用を抑えたい場合や古いモデルに対応してほしい場合は、民間の時計修理業者も選択肢になります。
まず、ロレックスの正規オーバーホールを受けられるのは、日本ロレックスのサービスセンターおよび一部の正規販売店に併設されたサービスカウンターです。正規サービスの最大のメリットは、ロレックス純正パーツのみを使用し、ブランド基準に則った整備がなされることです。加えて、オーバーホール後には2年間の国際サービス保証書が発行され、売却時の査定にプラスになる可能性もあります。つまり、品質と将来のリセールバリューを求める方にとっては非常に心強い選択肢です。
ただし、正規サポートは費用が高く、納期も約1〜2か月と長めです。また、30年以上前のアンティークモデルなどは、純正部品の在庫がないために修理を断られるケースもあります。このような場合は、ロレックス修理に精通した民間の時計修理業者の利用が現実的です。
民間業者の利点は、価格が正規サービスの半分〜7割程度に抑えられる点と、納期が短めである点です。また、希少なアンティークモデルにも対応可能な技術力を持つ業者も存在します。ただし、業者選びには注意が必要です。非純正パーツを使用されると、以降の正規サポートが受けられなくなる恐れがあります。高級ブランドに関する信頼性の見極めやトラブル回避の参考として、「高島屋ルイヴィトンの閉店セールの真相と詐欺の注意点」という記事も一読しておくと安心です。
このように考えると、修理の目的を明確にすることが重要です。資産価値を重視するか、コストと利便性を重視するか。そのバランスで「どこへ出すべきか」の答えは変わってきます。
最新のロレックス料金表と費用感

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現在、日本ロレックスでのオーバーホール料金は、以前と比べて確実に値上がりしています。特に人気モデルや複雑な機構を備えたモデルほど高額になる傾向があり、これから依頼を検討している方は、最新の料金目安を把握しておく必要があります。
日本ロレックスの公式なオーバーホール料金(2025年時点)は、モデルによって異なります。例えば、シンプルな三針モデルである「オイスターパーペチュアル」は約60,500円、人気の「デイトジャスト」は71,500円、スポーツモデルの「エクスプローラー」や「サブマリーナー」はいずれも77,000円〜です。さらに、複雑なクロノグラフ機構を備えた「デイトナ」は88,000円、年次カレンダーを搭載する「スカイドゥエラー」は11万円以上に設定されています(すべて税込・基本料金)。
これらはあくまで基本のオーバーホール料金であり、実際には劣化した部品の交換やリューズ交換などが必要となると、追加費用が発生します。加えて、郵送依頼の場合は送料(1,100円)もかかるため、合計金額が10万円を超えるケースも珍しくありません。
また、正規メンテナンスには外装研磨も含まれているため、見た目の美しさも取り戻せるという点では、価格以上の価値を感じる方もいるでしょう。
一方で、費用をできるだけ抑えたいという方には、民間の技術公認業者や修理専門店という選択肢があります。多くの場合、同等の作業が半額程度で受けられることもありますが、正規保証書は付かず、品質のバラつきやパーツの正規性に関するリスクもあります。
このように、ロレックスのオーバーホール費用は「何を重視するか」で価値の感じ方が変わります。高く感じるかもしれませんが、それは品質保証と資産価値の維持に対する“投資”と捉えることもできるでしょう。
正規店と技術公認店の違いとは?一覧で解説

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ロレックスのオーバーホールを依頼する際、「正規店」と「技術公認店(修理業者)」の違いを理解しておくことは非常に重要です。どちらも時計のメンテナンスを請け負っていますが、その内容や保証、対応範囲には大きな違いがあります。
まず、正規店とは、ロレックスが認定した販売代理店やサービスカウンターのことで、日本ロレックスが直接監修しているメンテナンスサービスを提供します。純正パーツのみを使用し、ロレックスの基準に沿った作業が行われるため、ブランド価値の維持という観点で最も安心できるルートです。修理完了後には「国際サービス保証書」が発行され、修理した箇所に対して2年間の保証が付きます。これは売却時の査定にも影響する大きなポイントです。
一方、技術公認店とは、ロレックスが直接監修しているわけではないものの、時計修理技能士や公認高級時計師(CMW)といった有資格者が在籍し、一定の技術力を持つ業者を指します。優良な修理業者であれば、正規と同等のレベルでオーバーホールが可能で、しかも費用が3割〜5割程度安く済むことが多いです。また、対応の柔軟性が高く、古いアンティークモデルにも対応可能な点は大きなメリットといえるでしょう。
ただし、技術公認店の中には、パーツの入手経路や修理履歴の明示が不透明なケースもあります。純正部品以外を使われた場合、今後ロレックスの正規サポートが受けられなくなるリスクがあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
また、以下のような視点で選ぶことも重要です。
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資産価値を守りたい → 正規店・日本ロレックス一択
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アンティークモデルを対応してほしい → 高技術の民間業者
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価格を抑えたい → 修理実績豊富な技術公認店
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保証重視 → 正規店または長期保証付きの業者
このように、依頼先によってサービスの性質は異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身の時計の状態や目的に応じた選択をすることが大切です。
郵送と持ち込み、どちらが便利?

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ロレックスのオーバーホールを依頼する際、「郵送」と「持ち込み」のどちらを選ぶべきかは、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで判断する必要があります。どちらにも利点がありますが、生活スタイルや優先したい条件によって適切な方法は異なります。
まず、郵送のメリットは、何と言っても「時間と手間が省ける」点です。自宅にいながら申し込みができ、指定された方法で梱包して送るだけで手続きが完了します。特に近隣にロレックスの正規サービスセンターや技術公認店がない方にとっては、非常に便利な手段です。また、日本ロレックスでは専用の梱包キットを無償で送付してくれるため、輸送時の破損リスクを最小限に抑えられます。費用面でも、基本的に送料は往復1,100円程度とそれほど大きな負担ではありません。
一方で、郵送には「対面での説明や相談ができない」というデメリットもあります。時計の状態や修理の希望内容などをその場で細かく伝えることが難しく、確認事項のやり取りは電話やメールを通じて行う必要があります。また、輸送中のトラブルが不安な方にとっては、持ち込みのほうが安心に感じられるかもしれません。
次に、持ち込みのメリットは、「スタッフと直接話ができる」ことです。時計の状態を実際に見ながら説明してもらえるため、修理内容に関する不明点をその場で解消できます。また、受付から完了までの流れを一度に確認できるので、初めてオーバーホールを依頼する方にとっては、心理的な安心感があります。
ただし、持ち込みの場合は、当然ながら店頭へ出向く手間と時間がかかります。特に正規サービスセンターは都市部に集中しているため、地方在住の方は交通費や移動時間がネックになることもあるでしょう。また、店舗の混雑状況によっては待ち時間が長くなることもあります。
このように、郵送と持ち込みはそれぞれ一長一短です。自分の都合や優先したいポイント、そして時計の状態に応じて、柔軟に選択することが理想です。
例えば、ルイヴィトンの品数が多い実店舗を比較したこちらの記事(ルイヴィトンの品数が多い店はどこ?東京・大阪の人気店を解説)も、ブランド選びや依頼先の比較を考える際の参考になるでしょう。
ロレックスの寿命はどのくらいですか?

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ロレックスは「一生モノの時計」と言われることがありますが、これは単なるキャッチコピーではなく、適切にメンテナンスを行えば50年、あるいはそれ以上使い続けることも可能な、高い耐久性を持つ時計です。しかし、何もせずに放置していても自然と長持ちするわけではなく、定期的なオーバーホールを前提とした話である点は強調しておくべきです。
そもそも、ロレックスは耐久性と堅牢性を追求して設計されており、ケースやムーブメントの素材も非常に高品質です。防水性能や耐衝撃性などにおいても業界トップクラスであり、日常使いに耐える構造が採用されています。とはいえ、精密機械である以上、内部の潤滑油の劣化やパーツの摩耗は避けられません。
目安として、ロレックスのオーバーホールはおおよそ5年〜10年に一度行うのが理想とされています。これは、ムーブメント内部の潤滑油が乾燥し始める時期と一致しており、このタイミングで整備を行うことで、機構の寿命を大幅に延ばすことができます。逆に言えば、10年以上メンテナンスをしないまま使い続けた場合、故障のリスクが高まり、最悪の場合には高額な部品交換が必要になることもあるのです。
実際、30年〜40年以上前に製造されたロレックスが今でも現役で使われているケースは多く、その多くは適切な時期にメンテナンスを受けてきたものです。なかには、親から子へ、さらに孫へと受け継がれている例もあります。つまり、ロレックスの寿命は「物理的な寿命」ではなく、「メンテナンスを継続できる限り延ばせる寿命」であるといえるでしょう。
また、高級時計を日常的に使うことにためらいを感じる方もいるかもしれません。そのような方には、**グッチの時計は恥ずかしいのか?レディース人気と評価を解説**という記事も参考になるでしょう。高級時計に対する視線や、使うことの意味を改めて考えるきっかけになるはずです。
ここから言えるのは、ロレックスを長く使い続けたいのであれば、日常的な取り扱いに気を配るだけでなく、定期的なオーバーホールを惜しまないことが最も重要だということです。寿命は自然に決まるものではなく、あなたの手入れ次第で大きく左右されるのです。
日本ロレックスのオーバーホール料金はなぜ値上げされた?

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- 保証書があれば半額で受けられますか?
- ロレックスの無料洗浄サービスの有無
- 持ち込み時の注意点と流れ
- 購入から30年以上のモデルは修理可能か?
- 値上げ後の費用対効果と維持費の考え方
保証書があれば半額で受けられますか?

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ロレックスのオーバーホールについて、「保証書があれば半額になるのでは?」という声を耳にすることがありますが、実際にはそのようなサービスは提供されていません。日本ロレックスの正規アフターサービスでは、保証書の有無によって料金が割引されることはないのが基本です。
そもそも、ロレックスの保証書は「購入日やモデルの情報を公式に証明するもの」であり、新品購入時から5年間の保証を受けるために必要な書類です。これは自然故障に対する保証を意味しており、定期的なオーバーホールや通常の消耗に対しては、保証の対象外となっています。そのため、「保証書を提示すればメンテナンス費用が安くなる」という制度はありません。
ただし、購入後5年以内で、かつ正規店での購入履歴がある場合に限り、製品に不具合が生じた場合は保証の範囲内で無償修理が行われることがあります。これにはムーブメントの異常やパーツの初期不良などが含まれます。つまり、無料または割引が適用されるのは「保証期間内の不具合時」のみであり、通常のオーバーホールには該当しません。
また、技術公認店などの一部業者では、サービスの信頼性や修理履歴を確認するために保証書の提示を求められるケースがありますが、それはあくまで「情報確認の目的」であり、金額が安くなるわけではないことにも注意が必要です。
このように考えると、「保証書がある=料金が安くなる」とは限らず、むしろ保証書はロレックスの価値を証明する重要書類としての役割にとどまります。オーバーホール料金を抑えたいと考える場合は、技術公認店や実績のある修理専門業者を検討するほうが、現実的な選択肢となるでしょう。
ロレックスの無料洗浄サービスの有無

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ロレックスを使用していると、「無料で洗浄だけお願いできないか?」と考える方も少なくありません。しかし、実際にはロレックスが公式に提供している無料洗浄サービスは存在しないのが現状です。洗浄だけを目的に持ち込んでも、基本的には有償の点検やオーバーホールが前提となるケースが多いです。
日本ロレックス正規サービスセンターや技術公認店では、時計の内部・外部の状態を把握するための「見積もり診断」は無料で行ってくれることがあります。この診断時に軽く外装の状態を確認するため、簡単な汚れ落としが実施される場合もありますが、これはあくまで「サービスの一環」であり、正式なクリーニング作業ではありません。
また、オーバーホールを依頼した場合には、時計全体の分解洗浄が必ず含まれており、ケースやブレスレットも超音波洗浄によって新品同様の美しさを取り戻すことができます。ただし、この工程は有償サービスの一部であるため、「洗浄だけを無料で」というリクエストには対応していないのが一般的です。
一方で、店舗によってはロレックスのユーザーに対して外装クリーニングのキャンペーンやプロモーションを行っている場合もあります。こうした情報は公式サイトや各販売店の告知などで事前にチェックしておくとよいでしょう。
ロレックスの美しさを保つためには、日常的なセルフケアも重要です。やわらかい布で汚れを拭き取る、定期的にぬるま湯と中性洗剤で軽く洗うといった方法で、ある程度の清潔感を維持することは可能です。もちろん、防水性の確認が取れていない状態での水洗いは避けるべきですので、注意が必要です。
つまり、無料で本格的な洗浄を受けることは難しいものの、定期的な点検の中で簡易的なクリーニングが行われる場合もあります。きれいな状態を維持するには、自己管理と適切な時期でのオーバーホールが不可欠です。
持ち込み時の注意点と流れ

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ロレックスを正規店や技術公認店へオーバーホールのために持ち込む際には、いくつかの注意点と、あらかじめ知っておきたい流れがあります。スムーズかつ安心して手続きが進められるよう、事前の準備が大切です。
まず、持ち込み時に必要となるのが「時計本体」と「保証書・ギャランティカード(あれば)」です。保証書がなくても受付は可能ですが、購入時の情報や製造年式の確認がスムーズに行えるため、持参することをおすすめします。また、事前予約が必要な店舗もあるため、訪問前に公式サイトや電話で確認しておくと安心です。
店舗に到着すると、まず受付カウンターで現在の時計の状態や気になる症状についてヒアリングが行われます。その後、専門スタッフがその場で時計をチェックし、必要な修理内容の概算や作業期間の説明があります。このタイミングでオーバーホールの「見積もり診断」が行われ、数日〜1週間ほどで正式な見積もりが提示されるのが一般的です。
ここで注意したいのは、「すぐに作業が始まるわけではない」という点です。見積もり内容に納得したうえで、正式な依頼を出す必要があります。また、修理に取りかかってからは、キャンセルができない場合もあるため、内容や料金をよく確認することが重要です。
さらに、持ち込み時は時計の状態を証明するために、写真を撮っておくことをおすすめします。これは万が一、返却時に外装の傷や汚れに関するトラブルがあった場合の証拠として有効です。
一方で、混雑状況や時期によっては受付から見積もりまでに時間がかかることもあります。繁忙期には待ち時間が長くなることがあるため、時間に余裕を持って訪問することが望ましいです。
このように、ロレックスの持ち込みは単に「渡して終わり」ではなく、丁寧な手順を踏んで進められます。あらかじめ流れを把握し、必要な準備をしておけば、安心してメンテナンスを依頼できるでしょう。
購入から30年以上のモデルは修理可能か?

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ロレックスの時計が購入から30年以上経っていても、多くの場合、修理は可能です。むしろ、こうした年代物のモデルこそ、正しく手を加えることで大きな価値を保ち続けることができます。ただし、修理可能かどうかは、いくつかの条件によって左右されます。
まず重要なのは、パーツの供給状況です。ロレックスでは古いモデルに対しても長期間パーツを供給していますが、すべての部品が永遠に在庫されているわけではありません。とくに生産終了から数十年が経過しているものや、特殊な限定モデルなどでは、内部パーツや外装部品が入手困難になっているケースもあります。このような場合、修理自体が不可になるか、非純正パーツでの対応となる可能性が出てきます。
次に検討されるのが、修理をどこに依頼するかです。日本ロレックスの正規サービスセンターでは、純正パーツを使った高品質な修理が行われますが、修理不可と判断された場合は返却のみで終わることがあります。一方、ロレックス公認の技術者が在籍する「技術公認店」や、ヴィンテージモデルに強い専門修理店では、柔軟な対応が可能なこともあります。たとえば、一部パーツを修復・再生する形で機能回復を図るなど、技術的な工夫で再生されることもあるのです。
さらに注意しておきたいのが、オリジナル性をどこまで保つかという点です。30年以上前のロレックスは、外装や文字盤などに経年変化が見られる場合も多く、これを「味」ととらえる人もいれば、「劣化」と見なす人もいます。修理の際に部品交換をすると、新しいパーツに置き換わってしまい、ヴィンテージとしての価値が下がってしまう場合もあるため、修理内容は慎重に決める必要があります。
このように、30年以上前のモデルであっても、状況次第で修理は十分に可能です。むしろ適切なメンテナンスを行えば、今後さらに長く使い続けることができるでしょう。大切なのは、「どこで」「どのように」修理するかを冷静に判断することです。
値上げ後の費用対効果と維持費の考え方

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ロレックスのオーバーホール料金が年々上昇している中で、多くのユーザーが「費用対効果」や「維持費」について再考するようになっています。時計の本体価格が高額であることに加え、定期的なメンテナンスにも数万円〜十数万円のコストがかかるため、所有すること自体が一つの投資行為といっても過言ではありません。
現在、日本ロレックスの正規サービスでのオーバーホールは、おおよそ8万円〜12万円が相場となっています。この価格帯は10年前と比較すると明らかに高くなっており、「気軽に頼める金額」ではなくなってきました。しかし一方で、定期的に適切なメンテナンスを受けている個体は、市場価値が安定しやすいという利点があります。
また、ロレックスは資産性の高いブランドとして知られており、中古市場でも高値で取引されています。オーバーホール履歴がしっかり記録されていれば、リセールバリューが向上するケースも多く、長期的に見れば維持費は「コスト」ではなく「資産保全の一部」として考えることができるのです。
こうした資産価値や中古市場での評価については、ルイヴィトンの市松模様モデルの評価に関するこちらの記事(ルイヴィトンの市松模様の海外の反応と評価の真実**でも参考になる視点が紹介されています。
ただし、無理にすべてを正規店に任せる必要はありません。技術公認店など信頼できる外部業者を利用すれば、正規店よりも1〜3万円ほど安く済むこともあります。さらに、納期が早い・対応が柔軟であるといったメリットもあるため、予算や使い方に応じて選択肢を広げることが重要です。
費用対効果を高めるためには、日常の取り扱いにも気をつける必要があります。磁気の強い場所を避ける、衝撃を与えない、防水性を過信しないなどの基本的な注意を守ることで、パーツの劣化を遅らせることができ、結果的にメンテナンスの頻度を抑えることにもつながります。
つまり、値上げによってオーバーホールのコストが重く感じられる一方で、維持にかかる費用を「将来的な価値の維持」ととらえれば、その意味は大きく変わってきます。大切なのは、ただ料金の高さに目を向けるのではなく、長期的な視点でロレックスとの付き合い方を考えることです。
日本ロレックスのオーバーホール料金値上げとその実情を総括
この記事のポイントをまとめます。
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日本ロレックスのオーバーホール料金は近年値上げされている
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人気モデルや複雑機構モデルほど基本料金が高くなる傾向
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正規店の基本料金は約60,500円〜110,000円台に上昇
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追加作業や部品交換が必要な場合はさらに費用が増える
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郵送利用時には往復送料1,100円が別途発生
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正規サービスでは2年間の国際保証書が付属し資産価値にも影響
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民間業者では費用が正規の半額〜7割程度に抑えられることがある
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正規店は純正パーツ使用・品質保証が徹底されている
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技術公認店は対応の柔軟性があり、古いモデルにも強い
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保証書提示によるオーバーホール費用の割引制度は存在しない
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無料の洗浄サービスはなく、見積もり時に軽度な拭き取りが行われるのみ
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郵送は手間が省けるが、対面相談ができない不便さもある
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持ち込みはスタッフとの直接相談ができ、安心感が得られる
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30年以上前のモデルも修理可能だが、パーツ在庫の有無が鍵となる
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値上げ後でも適切なメンテナンスは長期的な資産維持に繋がる